新型コロナウイルスの感染拡大がとまらず、事態は刻一刻と変化し、これまでとは全く違うさらに深刻な局面になりました。
小児の感染例は少なく、感染しても重症化しにくいといわれていますが、感染のリスクがあることには変わりありません。少数例ですが中国等では重症化した事例も報告されています。また、WHOと中国保健当局らの合同調査によると、子どもから大人への感染事例は報告がないとのことですが、無症状又は症状の軽い子どもたちが、高齢者等を含む家族内感染を引き起こし、クラスター連鎖のきっかけとなる可能性などを指摘する海外論文などもあり、現時点では確たることが言えない状況であると考えています※。
幼稚園といたしましては、今後も感染防止に最大限の注意を払って対策につとめますが、子どもたちが集団で過ごす環境においては、感染の要因となる「密集」「密室」「密接」の3条件の中でも、特に「密集」と「密接」の回避を徹底するのは限界があります。また保護者の皆様におかれましても、子どもの送迎等での感染リスクから完全に守る保証はありません。
そこで、現在の状況および、これから想定される事態を踏まえ、政府の緊急事態宣言や都の厳格な外出自粛の指示が有るかどうかにかかわらず、4月以降も引き続き休園とし、4月7日(月)に予定していた入園式および翌8日(火)からの新学期開始の延期を決定いたしました。
新学期のスタートを教職員一同楽しみにしておりましたので、このような苦肉の判断に胸を痛めておりますが、子どもたちが元気に登園する平穏な日常を再び取り戻すためには、今こそが重要な時期であり、一人ひとりが自覚をもって徹底した感染予防に心がけなければ事態の収束はありません。
今後も引き続き、子どもをはじめご家族の皆様の健康と安全を守っていきたいと思っております。ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
尚、今後の状況によって休園期間のさらなる延長、保育内容の変更もありますので、ご了承ください。
※ 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年3月19日)[厚生労働省ホームページより]を参照。